NON STYLE石田が自ら語った、「M-1を取った決定打」

インターネットにあった「スクール革命」の動画で、NON STYLE石田が自分の漫才について語っていた。M-1優勝の決定打はこれだ、というのを語っていた。おもしろかったのでそれを紹介。

アメトークの過剰な演技性に感じる、細かいが重要な違和感

アメトークという番組は基本的によく出来たものなのだが、たまにそこにある過剰な演技性に違和感を覚えることがある。その演技性は一概に悪と言えるものではないが、議論の余地があるよなーと思うもののため、ここに記しておく。以下詳細。

「あるあるネタはレベルが低い笑い」というのは真っ赤な嘘

多くのお笑いファンの間では、「あるあるネタはレベルが低い笑い」だということが、さも常識かのように語られている。その文脈はエンタの神様批判であったり、週刊誌の巻末コーナー批判であったり、一発屋批判であったりする。 それはある面では説得力がある…

ついに、ケンドーコバヤシが一皮剥けた!

有吉弘行のケンドーコバヤシ論(死んだ目でダブルピース) こちらの記事が非常におもしろく、ネットでこの回の音源を探して聞いてみた(というより、ケンコバのラジオに有吉が出たと書いてあった時点で、読むまえににまず探した)。すると、こちらの記事に載…

しゃべくり007で見せた、有田哲平の空気を作る力

しゃべくり007は「フリートークのプロレス」において使われる技術を追求していると前に書いたが、その中でも、最近ナチュラルエイトへ事務所移籍をした、くりぃむしちゅーの有田はすごい。その技のすごさが如実に現れた場面があったので紹介しようと思う。

実は過小評価されてる芸人、「春日」

お笑いブログや掲示板などで、過小評価されていると思っていたしずるが、少しずつ再評価されつつあると感じている。ここで、不当に過小評価されてるなあと思う芸人について書いてみる。ついでにしずるについて触れた過去記事にもリンクしておこう。↓の■三つ…

キングオブコント2009終了 東京03、超高得点の理由は

まず結果。 優勝 東京03 835(コンビニ強盗)+953(旅行)=1788点 2位 サンド 878(ハンバーガー店)+865(美容室)=1743点 3位 しずる 820(冥土の土産)+831(卓球)=1651点 4位 インパルス 767(墓)+868(警察官)=1635点 5位 モンエン 771…

はたして、鳥居みゆきに最も相性の良い芸人は誰だろう?

暴走芸人として名を馳せている鳥居みゆきだが、実は精巧な言葉選びを得意としていたり、独特な世界観のコントを作り上げる名手だということは、インターネットでお笑いブログを読むくらいの人ならば知っていることだろう。しかし、バラエティのトークなどで…

有吉弘行、バナナマン設楽の「テレビ批評芸」と「バラエティのプロレス」

有吉弘行とバナナマン設楽にはある共通した芸がある。それが「テレビ批評芸」だ。 これは、「お笑いのプロからみた、お笑いにおける隠されたところ」や「見えているけど無いことにされているところ」などをテレビで言い、笑いをとるという手法だ。

音楽通と思われるための5段階の解法(上級編)

皆さん、さまざまなサービスのプロフィールの欄にある「好きな音楽」や、インターネットの掲示板などで好きな音楽を聞かれたとき、なんと書いていますか? そのとき、「なんて答えたらかっこいいかなぁ、本当の通っぽいかなぁ、尊敬されるかなぁ」と、考えて…

お笑いでの方法論を他のジャンルに応用してみよう

お笑いというジャンルは、他のジャンルと比べて、かなり手法や状態が名称付けられ、言語化されているジャンルだ。例えば「テンドン」「カブセ」「スカシ」「フリオチ」「ベタ」「シュール」「緊張と緩和」「間」などだ。 一つのジャンルにある理論や技法とい…

「恐怖」と「笑い」は限りなく近い

私は「怖い」といわれるネタが好きだ。昔、2chに「怖いネタ」を集めるみたいなスレがあったとき、かなり頻繁に覗いていた。最近そのスレが復活したので、それも頻繁に覗いている。ちなみにまとめwikiもある。 私がなぜ、「怖い」といわれるネタを見ようと…

バラエティでの「おもしろいということにする」という手法

この記事を書いて一つ思い出したことがある。それは、雨上がり決死隊のラジオの有吉と品川が出演して対決するという企画の回でのこと。

太田光の"漫才"論と現在のバラエティ

太田光の「ツッコミ芸人」論 - てれびのスキマ このエントリーを読んで一つ思い出したことがある。 4月28日放送の「爆笑問題の日本の教養」にて、太田光は「漫才」についてこう語っていた。

松本人志の映像作品、VISUALBUM評論「VISUALBUMは、落語だ」

これまでお笑いブログをいくつもみてきたが、VISUALBUMについてしっかりとした解説や感想、評論を書いているブログは、あまりみたことがなかった。それは、「下手に書いて、自分の見る目がないと思われるのが怖い」だとか、「そもそも、理解していない」と言…

バカリズムの笑いの本質は「破壊」

まずは結論から書こうと思う。 「バカリズムの笑いの本質は、『破壊』である」。 これについて説明する前に、まずはバカリズムという芸人の基礎部分から評論して行こう。普通の評論はいらないという人は、行間が開いてるところまですっとばしてもかまいませ…

「夢トーーク」が成立するのは日本のお笑いに対する水準が高いからだ

アメトーークの今週の企画は「夢トーーク」という、芸人たちが自分が見た夢を喋るという企画だった。夢の話っていうのは基本的に危ない(すべりやすい)。「テレビのタブー」とか言われていたらしい。しかし、今回それにあえて挑戦してみる、といった企画だ…

バナナマンのバナナムーンが最高におもしろかった。

バナナマンのラジオ番組、バナナムーンでは、「バナナマン日村が人間的に最低」みたいなことでいろんなエピソードとか紹介して、日村を制裁する、みたいな企画をよくやっていた。 その延長で「日村が番組の作家に『打ち上げあるけど、すぐ抜けてくるから家で…

相対性理論「ハイファイ新書」は爪を隠さなかった脳ある鷹

相対性理論の1st、「シフォン主義」は、作った人の妙な高いセンスが好き放題やっている中から見え隠れする、ポップさと遊び心と高い質と中毒性が共存したとてもおもしろいアルバムだった。あれはベースの人が「自分は歌わないから」というようなことで好き勝…

R-1は、「大阪ローカルとか全国深夜番組のワンコーナー的っぽい大会」になった

いや、正直かなりびっくりした。バカリズム、エハラマサヒロ、鳥居みゆき、COWCOW山田よし、あべこうじあたりが優勝したなら「そーきたかー」となるし、夙川アトム、岸学、サイクロンZ、鬼頭真也あたりが優勝したなら「FUCK!!!」となっただろう。「あ…

中山巧太の駄目なところ

彼はネタ作りのとき「このネタをいかにおもしろくしようか」ではなく「どうすれば人がこのネタをみたときに『中山巧太っておもしろいな。センスあるな』と思わせることが出来るか」という視点で考えているに違いない。そこがだめだ。

ラーメンズは純粋な「お笑い」ではない

・殺人(笑)時代 ラーメンズが笑えない理由 ラーメンズをおもしろくないと思う人はたくさんいるようだ。私もその中の一人である。それについてはこの記事でも触れている。

日本語に無い決定的な言葉

日本語はあいまいで行間を読ませるようなことがよくある、略すことが容易に出来る、自由に言葉を組みかえられるといった特徴が一般に知られている。 また、造語を作ることも容易であり、「〜的」とつけることでものすごい数の表現をすることが出来る。また、…

なぜM−1でオードリー春日が噛んだときに笑いが生まれたのか

漫才中に演者が噛んだとき、いままで客の心に生まれてきたものは大半が「あ〜、もったいない」というような気持ちであった。だから、噛むことは許されなかった。 しかし、春日は違った。噛んでからの突っ込みで笑いが生まれるならまだしも、噛んだ瞬間に笑い…

M-12008 NON STYLEの最終決戦でのネタを分析してみる

正直今年のM-1には驚かされた。今まで結果に納得できなかったことはほとんどなかったのだが、今回はちょっとおかしいと思えた。それは、NON STYLEのネタでほとんど笑えなかったからだ。ではそのネタを冷静に一つ一つ分析し、良いところ悪いところを見極め、…

「好きな音楽は?」に対して一般人に引かれずかつ通には「おっ?」と思わせる回答

「好きなアーティストは?」と会話の中で聞かれたときに、「羅針盤とAphex TwinとKlaxonsかな。あ、でもMogwaiも捨て難いし……」とか答えたらこいつが音楽コアファンでもなんでもないときに引かれる恐れがある、しかし、こいつがコアファンだった場合、または…

バカリズムとラーメンズは、むしろ正反対の笑いだ

この両組は、舞台でのコント披露が主であったり、シュールと題されるものであったり、小林と升野が「大喜利猿」というユニットを結成したり、バカリズムのコンビ時代とラーメンズは両方とも「頭脳」と「動き」の二役に分かれていたりと、いろいろとイメージ…

今まで見た全てのネタの中でトップ級のおもしろさだったネタ

バカリズムの「野球官能小説」。すげえおもしろい。ちょっと前までYoutubeにあったんだが、消されたみたい。それアップしてた人、他にもいろいろとかなり質の高い動画をアップしていただけに、残念。こちらはニコニコ動画にて。【ニコニコ動画】野球官能小説…

千原ジュニアが生み出した新しい言葉の使い方、「残念」

芸人、特に質の高い芸人というのは言葉をどう使うかがとても重要になってくる。それは場合によっては小説家やコピーライターといった"いかにも"な職をも超えることさえある。 たとえば松本人志などはその典型である。「ドM、ドS」「ブルーになる」つまらな…

"KY"を生んだ「ゆとり世代」は「ひな壇芸人の世代」である

生まれた年によって経験してきたものというのは大きく違ってくる。たとえば青春時代にバブルを体験してきた世代であったり、学生運動に心身をつぎ込んだ世代、エヴァやテクノロックなどが流行し、サブカルと呼ばれるものたちと多く触れてきた世代、もっとさ…